水路めぐり

こどもプラスでは、お子さんたちが来られる前に、職員が集まって、その日の送迎担当や活動について申し送りを行っています。
そこで、A君のお気に入りの活動として「水路めぐり」という言葉が度々出てくるのですが、それが具体的にどのようなことをするのか私は想像できていませんでした。
先日、とうとうその水路めぐりに同行できる機会がやってきました!
水路とは、道路脇の溝や道路下に流れている水の通り道なのですが、A君はそれをたどりながら歩き、流れる水を観察するのが大好きなのです。
金属の柵状のカバーから中を覗き込み、「流れてるね、waveだね」と嬉しそうに教えてくれます。水の流れに葉っぱを落とし、先回りしてそれが流れていく様子をじっと見たり、冷たい水に手を入れ、石で堤防をつくって流れがどう変化するかを検証したりします(せき止めたままではご迷惑になるので、後できちんと元に戻しています)。寒くなってきましたが、そんなことはお構いなしに元気いっぱいのA君です。
A
君の探求心はいつまでも尽きません。次から次へ場所を変え観察し、それを繰り返して随分遠くまで歩きました。
運動の時間には戻らなくてはいけないので、「あっちの水路も見に行きたい!」とまだまだ名残惜しそうなA君をなんとか説得し、その日の水路めぐりは終了となりました。
水路めぐりとはいったい何だろう??私の疑問は解決しました。それは、A君の壮大な研究の旅だったのです。

 

自閉症スペクトラムのお子さんはこだわりが強い面が見られます。その為、全体活動の流れに沿って活動をすることができなくなってしまう場面が出てしまうこともあります。

しかし、その集中力や探求心はすばらしいもので、自由遊びの中でその時間を確保できたりします。

「他者の気づかないことに気づく力が将来世の中で何かに役立つ発見となるかもしれない」と

秘かに思ってしまいます。