言葉の選択

発達障害のお子さんは意図せず心の声が漏れてしまっているのではないかなと思う位表現がストレートな時があります。これはメタ認知が難しく自分の気持ちを相手がどのように思うかというそういうことを考えずに発している言葉だからそのように聞こえるのかもしれないなと思うことがあります。

 

Aさんは自分が今何を考えているのかとか思ったことをすぐに口にしてしまうタイプの女の子です。またその時思ったことやその時に目から入った情報などをすぐにやってみたい衝動が止められない場面も多いのですがその分、行動のパターンがわかりやすいお子さんです。また表現も漫画のような表現をすることが多くあります。落ち込んだ時は肩を落として頭を下げてしょんぼりするとか、びっくりした時は人に飛びついて驚くとか実に漫画的でもあります。

 

以前AさんとBさんと一緒にかくれんぼをしていた時のことです。

Aさんが鬼でBさんを探していました。隠れ上手なBさんを探しきれずAさんが机に突っ伏して「Bくん出てきてよー。」と言いました。もちろん隠れ上手なBくんは出てくる様子はありませんでした。

Aさんが鬼になる前、職員はAさんが出てこなかった時に「出てきてよー!出てきたらお菓子をあげるよー。」と声かけをして探していたのですがそれを思い出しAさんも同じようなセリフを言いました。「Bくん出てきてよー。出てきて私と結婚してよー。」

Aさんは職員と2人きりになった時も好きな人の話になった時にBくんのことが好きなんだと話してくれたことがありました。

しかし、まさかそこでAさんがBさんに対してかくれんぼの最中に告白のようなことを言うとは思いませんでした。

結局、Bくんは、自分から出てくる事はなかったのですが、見つかって出てきた時に「さっきAちゃんが僕のこと好きって言ってたけどホントかどうかはわからないけど。」とはにかみながら出てきました。

B君に「嘘では無いと思うけど、かくれんぼの時に言われてもそんな言葉ではかえって出て来にくいよね。」と、伝えました。

B君もAさんに好意を持っている事は知っていましたが同じ気持ちかどうかはわからなかったのでこの日はここまでの話となりました。

 

 

2人のやりとりはとても可愛いものでお互いの様子やお互いの気持ちをよく知っている職員からしてみたらかわいい場面ではあるのですが知らない人からしてみたら不思議なものです。

 

まだ低学年で幼い言葉のやりとりではありますが少しずつ場をわきまえて言葉を選んで使うことを教え伝えていかなければならないのかもしれません。

場面に合った言葉を選んで使うことよりもその場面で使った記憶を思い起こして使うことが多いAさんは他にも場面にそぐわない言葉を選んで使うことがあります。

 

こういうときにはこういう言葉を使わないんだよ、とかこういう時はこんなふうに伝えよう、とかその場に見合った言葉を選んで使うことができるように支援していきたいです。