発達障害のお子さんの感覚2(Àさんの感覚その2)

Aさんは触覚に鈍麻なお子さんです。前回のブログではAさんの感覚について記載しましたが、こどもプラスでAさんに行っている支援を紹介します。

 

Aさんは平衡感覚や固有感覚にもつまづきがあります。

自分のボディイメージが難しく、こどもプラスの交通安全教室では左右確認をする際は目だけで確認することもその動かし方が分からず肩を左右に動かし、結局目で左右の確認が出来ないことがわかりました。簡単な動作の1つでも体のどの部分をどのように動かしていいのかわからないのです。

また、あいうべ体操ではほっぺをぎゅっと押したり回したりする動きがあります。この動きもAさんは難しく、出来ない。と言うので職員が一緒に行っています。

 

Aさんには大きく分けて4つの運動支援をできる限り毎回行うようにしています。

眼球運動、手洗いの動き、上下の平衡感覚運動、肩の関節を固める動きです。

この中で特に毎回行うものは、バランスボールをトランポリンの上で行うものを毎回行なっています。(以降バルンポリンと呼びます)

これはAさんの脳の覚醒を上げることにも役立っています。普段私たちは無意識に静的活動では覚醒を下げ、動的活動では覚醒をあげるなど、覚醒レベルをコントロールしています。このコントロールがうまくいかないAさんには、ぼーっとしていたり、低反応の時は宿題の前にバルンポリンを行うようにしています。(いつもならできることが覚醒が低いと急にできなくなってしまうのです)

 

バルンポリンを行う前と後では宿題の取り組み方が格段に変わるのがわかります。

 

また、眼球運動には以下のことをおこなっています。

●Aさんの好きな絵や写真のカードを用意してその絵を目だけで追ってもらう運動(追従)

リボンにカラーのボールを等間隔に並べて、そのリボンの端をAさんの鼻辺りに持ってもらい、もう一方を職員が持ち、支持した色を見てもらう目の運動(寄り目)

お手玉のようなものをゴムに吊るし、それを目で追ってタッチしてもらう運動(目と手の協応)

パターンボードを使って、お手本の形と同じようにゴムをかけていくもの(目と手の協応)

パソコンまたはタブレットでビジョントレーニング(目と手の協応)

 

手洗いの動きは毎回の手洗いでしっかり意識して手を動かずことができるよう、手洗いの歌の手順写真を見たり、歌を歌ったり、映像を流しながら手洗いをしてもらっています。

 

肩と関節を固める動きでは、脇をしめ逆手持ち

タオルを持ったAさんを職員が引っ張る運動を行っています。

 

Aさんは週に3回通所していますがスケジュールに敏感なAさんは継続して行くことでAさん自身の毎回のルーティンになってきました。最近では自分から「バルンポリンやビジョントレーニングはいつやるの?」と声をかけてくれますし、覚醒の状態によって時には宿題の前にバルンポリンを行う場合も活動の流れがスムーズです。ビジョントレーニングのパターンボードは職員の補助なしでも見本の通りにゴムをかけることができるようになってきています。

 

Aさんの感覚について理解して、必要な支援をこれからも継続していきます。