
三密を避ける為、こどもプラスの運動遊びの時間は外で行っています。
近所の史跡の公園で間隔をあけ挨拶、準備運動を行い外の広さを利用して鬼ごっこなどルールを変えながら行うのが恒例となっています。
しかし、ある日、小学校低学年の男の子が集まったことや少人数だったので、サッカーボールを蹴ることをメインに行いました。
準備運動の中にも、蹴る動作を取り入れながらボールを蹴るイメージをもち取り組んでみました。
実際にボールが転がってくると、待っていられず足を振り上げてしまい空振りしてしまうお子さんやボールに当てることが精一杯で、ボールが飛ばないお子さんもいました。
「サッカーボール蹴ったことある人?」と聞いたときに「…」返事がかえってこなかったのですが、ボールを蹴るという経験がないことや上手くいかなあえから遠ざかっていることがやってみてわかりました。
しばらく、ボールを転がして当てることを中心に行なっているとだんだんタイミングがつかめボールに当たるようになりました。
当たるようなると気持ちに余裕も出てさらに強く蹴ることができるようになってきました。
中でも、最初から蹴ることに抵抗のなかったA君は、遠くに飛ばそうとしてきましたので、
向かい合い、目の前のお友達の所を目標に蹴ってもらう事にしました。
そうすることで目的は、遠く蹴ることではなく相手のいる所へ蹴るということになります。
相手からのボールをまず止めて、それから蹴るという動作に変えてみました。
お子さん達は、短い間にどんどん上手になり
終わった後の表情は明るく「もう終わり?」と言ってきたほどでした。
もちろんA君も、その一人で、
「僕、上手だった?」
「うん!上手だったよ。」
「B君とどっちがうまい?」
と、中学生のサッカーの得意なB君と比べてきたのです。
きっと、自信がついて中学生と比較できるほどになったと思ったのでしょう。
自信がつくとこんなにも生き生きとしてやる気がでるものだと思いました。
体格差や技術差、体力差があるけれども前向きな気持ちは負けてないと思いました。
色々なことに自信を持って挑戦してみようという気持ちになることは日頃の学校生活ではなかなか生み出されないお子さん達が多く通っています。
一つでも自信が持てる物や好きな事に出会える場でありたいと思います。