悔し涙

1月にこどもプラスで初めてロボコン大会を行いました。

上田市で行われているロボコン大会にこどもプラスとして参加したお子さんを見てロボコン大会を見て作ってみようと言う気持ちになったお子さんには個別にロボコンのキットを購入してもらい、講習会に習いに行ったり個別に自分で道具を買い揃えて制作したりしてきました。

今回のこどもプラスロボコン大会においてはルールは職員で決めました。空き缶、ペットボトル、ピンポン玉の3種類を使い、それぞれにポイントをつけ3分間の中でどれだけの得点が取れるかを競ってもらうというものにしました。

13回対戦するように試合を組みました。試合前には練習の時間を設け、どのように対戦するのかと言うのも職員の見本を見てから始めました。

Aくんは毎回の登所で宿題をしっかり済ませてから自由遊びを行うお子さんです。この日も朝から登所し、「宿題を先に済ませます。」と言って取り組んでいたため練習が出来ませんでした。ロボット自体も製作もこれで良いと完成してからあまり練習することもなく、当日も前日もそれを心配する職員が少しでも練習したらと声をかけても「いいです」と練習をせずに本番を迎えました。

本番になり、Aくんの順番がやってきました。対戦相手のお子さんは大会前に練習をしていてうまくいかないところを調整してから臨んでいました。最初の試合でAくんは試合が始まる頃に電池を入れ替えて試合ギリギリで調整し臨んだため3分間の中でなかなか思うようにいかず得点は0ポイントでした。Aくんは試合の最中、焦りを感じ顔を真っ赤にしていましたが試合が終わると涙を浮かべて静かに泣いていました。

メンテナンスも他のお友達にかけた

 2試合目までAくんは職員と一緒にロボットのメンテナンスを行っていました。その甲斐あってか2試合目からはポイントが取れるようになり試合中は泣かずに行うことができました。大会の終わりには閉会式を行い参加したお子さん全員ににそれぞれに見合った賞状を送りました。Aくんも自分の力で制作製作をしたということで技能賞の製作部門という賞状をもらいました。

その日の帰りの送迎車の中でAくんは職員にこの大会の感想を聞かれると、「全部悔しかった。」と言っていたそうです。最初から自分の力で組み立てて調整をしてきたつもりでいたのですが練習をしなかったり大会の前に自分で再度調整をしなかったりしたために点数が取れなかったことをとても悔しく思っていたようです。

このような経験は日ごろの平日利用ではなかなかできません。そのお子さんにとって関心がなければ悔しいと思うこともないですし、こうしたい、という意志がないことには執着も生まれないからです。A君は悔しい涙を流し、こうすればよかった、と思うことを経験することができました。きっと同じようなことがあれば次回はしっかりと前もって調整をしたり練習をしたりすることができるでしょう。いろいろな経験が出来るようなイベントを仕組んでいきたいと思います。