気持ちを整える

先日学校休業日に体育館を利用して帰る車の中でAくんとBくんがこんな会話をしていました。

Bくんは兄弟いるの?

「いるよ。弟と妹が。」

「喧嘩する?

「俺はしないけど、下の妹と弟がするかなぁ。」

「じゃぁさぁ、喧嘩しちゃった時はB君は怒るの?

「俺が怒っても2人あんまり聞かないからなあ。」

「ふーん。じゃあさ、もし喧嘩しちゃった時はポテチをあげてみたら?」「それか湯船に入るように言ったら?」

この突然に湧いた話で車内は爆笑でした。

兄弟のいないAくんは兄弟のいるBくんのおうちでの様子に興味があるようでしたがそのうちに相談に乗ってくれていました。実際Bくんはおうちで下の妹弟2人の喧嘩にイライラしてしまうこともしばしばあったようでしたがそれを家族以外のほかの人に相談するという事は今まであまりなかったかもしれません。

会話の中で相談したわけではなかったBくんですが、話の流れで結果的にBくんがAくんに悩みを相談する形になったのです。

 

職員は

Bくんがもし妹と弟が喧嘩が始まったときこの話を思い出したら面白くなっちゃうね。」

と言いました。あえて下の2人が喧嘩したときにこの面白いやりとりを思い出して少しでも気を楽に持てればと思いました。

 

さらにAくんはBくんがそれでもダメなら?と聞いたわけではないのですが続けて「それでもダメならさぁ2人の悩みをこれから聴きますと言って悩み相談所をすれば?」と言いました。目的地へ着く頃だったので

「じゃあBくんがもしそんな場面になったときに今挙げた3つの手段が成功するかどうか次回2人が会うまでに機会があれば実践してしてもらおうか。」

と提案しました。

2人はこどもプラスに着くと清々しい顔で車を降りて行きました。

 

中学1年生のBくんは12月からこどもプラスに入ったばかりのお子さんで、小学6年生のBくんとは歳の近い2人です。バスケが上手いBくんは少し大人びているように見え、Aくんにとってかっこいいお兄さんのように見えているようです。お互いに普段は穏やかなお子さんで、特にAくんは怒ったところを見たことがありません。

 

先程のやり取りの中で職員が「Aくんは怒ったことないよね。なんで怒らずにいられるのかな?」と聞きました。

するとAくんは「だってさ怒ったらなんか嫌じゃん。」と答えました。普通の事なのですがそれでも怒らずにいられないことなんてたくさんあるはずなのにそれができるAくんがすごいなぁと思いました。職員研修でも以前アンガーマネージメントで研修したことがあります。怒りを抑える時7秒ほど待つと怒りと言うのは徐々におさまってくるそうです。理屈でわかっていてもそのわずか数秒待つと言うのも難しいことです。Aくんはそれができているのでしょう。

一方でAくんは怒る事はなくても慌ててしまったりその状況に対応できなくパニックになってしまったりすることがあります。Aくんにとっての課題は普段と違うことが起きても同じように落ち着いて対応することが課題になっています。AくんがBくんの相談に乗ってくれたように、慌てたりパニックになってしまったときのAくんの対処法については今度Bくんに聞いてみようと思います。いろいろな場面で気持ちを整えて生活できるように支援していきたいです。