オンとオフの切り替え

先日は学校休業日に市民の森にてスケートを楽しんできました。

 

その日のAさんの身支度は厚手の防水ジャケットの下にハイネックの暖かい素材の服を着ていました。髪を束ねるのを嫌がるAさんは髪の毛はそのままにしてヘルメットをかぶって滑りました。ズボンは普段履いているズボンの上から防水のつながりのズボンを履いていました。その日は天気が良くスケートリンクの上にいるのに暑いほどでした。

スケート場につくとまず自分でチケットを買って中に入りました。次に荷物を置いてスケート靴を借りに行くとスケート靴が入らないと言って普段履いているサイズの靴を返してそれよりも1センチ大きい靴を借りることにしました。

 

Aさん、自分で靴を履くところまでやってみよう。紐を縛るのは先生がやってあげるから。』と職員が話しますがAさんは、なかなか足がスケート靴に入らないこともありイライラしてきました。『きつくて入らないんだよー』と言うAさんに仕方なくAさんの足を持ってスケート靴で入れるとなんとか入ったので紐を縛り上げ両足履くことができました。次に防水用の手袋をはめると『暑いからはめるのを嫌だ』と言っていたのですがスケート靴で指が切れちゃうこともあるからと手袋をはめてもらうことにするとそれもイライラした様子でしたが何とか手袋をはめることができました。氷上に出ると自分が思うようになかなか滑ることができずまたイライラしてしまいました。氷の上に立って数分してからすぐにリンクの外に積もった雪で遊ぶほかの子どもたちを見て『Aちゃんもあっちで遊びたいなぁもうスケート疲れちゃったよ。』と言うので『雪で遊ぶのはいいけど先生はスケートをすべらない人のところには一緒につけないんだよ』と話すとそれでも良いとしばらく雪で遊ぶことになりました。Aさんの様子を遠くから見ながらしばらくしてAさんがその雪の積もった場所から動いたのでAさんのところに行って再び声をかけました。『Aさん、もう一度先生と一緒に滑ってみようよ、』と声をかけると渋々ながらも、もう一度リンクに戻って滑り出すことができました。手すりを持って少しずつ中のリンクを一周すると『もう疲れちゃったよ。』と言うのでお昼の時間には少し早かったですがスケートをやめて荷物を置いている場所へ移動しました。

 

厚着な上に暖かい気候で暑かったことと、普段はかない靴の締め付けや、歩きにくさなどいろいろなことが重なってイライラしてしまったAさんですが、何とか午前中はスケートをすることができました。午後はAさんの好きな活動である公園遊びや鹿さんへ餌くれなど穏やかに過ごしました。

発達障害のお子さんたちの中には日ごろから私たちが普段体に感じるなんともない刺激も痛く感じるお子さんもいらっしゃいます。例えば雨に打たれて針で刺されるような痛さを感じるお子さん、晴れた日に照りつける太陽の光で目が痛いお子さんなど感覚の感じ方がその日の体調や、コンディションによっても感じ方が異なるお子さんもいらっしゃいます。Aさんはそれほどの刺激を強く感じるお子さんではありませんが、日頃と違った活動で色々なストレスを感じてしまったのだと思います。

しかし、学校で集団活動をする中ではなかなか個別に対応して1人だけ違うことをすることや、先生に一対一で靴を履かせてもらって一緒に滑ることも難しいでしょう。

全体の活動の中で自分に出来ることはその中で頑張り、イライラの限界になる前に違うことをする、自分で休む、などうまく折り合いをつけていくことも必要です。まだ低学年のAさんは目標を決めて、自分で決めたことはやり遂げようと頑張ってしまうタイプです。

自分の中でもオンとオフの切り替えが出来る練習をこどもプラスで出来るようにしていきたいです。