
先日は鹿教湯でウォークラリーをしてきました。スタンプを探しながら鹿教湯を歩いて巡り、バスで帰ってくるという内容です。
Aさんはこどもプラスで鹿教湯ウォークラリーを体験したことが何度かありました。
Bさんはウォークラリーの途中から参加となりましたが鹿教湯には何度か来たことがありました。慣れない人に対して恐怖感の強いBさんですがこどもプラスの中でもAさんとは仲が良く小さな頃から一緒に活動してきたこともあり二人はお互いに慣れ親しんだ仲です。Aさんと平日は行き合えないため、Aさんとの活動を楽しみに鹿教湯にきました。
その日はみんなでバスで帰る予定でしたが、大勢が苦手なBさんは車に乗って帰るつもりでいました。しかしAさんを見るとBさんもAさんと一緒に乗って帰りたいという気持ちになったようでAさんに車で『一緒に帰らない?』と勇気を振り絞って誘ってみました。
するとBさんに対してAさんはこう答えました。『ごめんねBちゃん。お金も持って来ちゃったからバスで帰るんだ、ごめんね。』
とても上手な断り方でした。
諦めたBさんはしばらく悩んでいましたがやはり一緒に帰りたかったのでBさんもバスに乗って帰ることになりました。
バス内では、隣同士になるつもりで乗りましたがAさんは前の一人席がいいと座ってしまい、仕方なくBさんはAさんの後ろの席に、その後ろにはCくんが座りました。
揺れる車内、初めてバスに乗ったBさんは緊張していたようですが前に乗ったAさんが話す間もなく、うとうとしだし、寝てしまうと、Bさんはその様子を見て笑い、和やかになりました。
後ろに座ったCくんもおしゃべりが好きなお子さんだったので、職員を介しておしゃべりしました。
バス内は少しずつ混み出し、満員になると後ろのCくんはいつのまにか乗り合わせた高校生のお兄さんと仲良くおしゃべりをしていました。そんな様子を見てまたAさんは笑っていました。ぎゅうぎゅうに混み合う車内はみんな初体験だったようでしたが高校生のお兄さんお姉さんの様子を見てわくわくしていたようにも見えました。
Aさんは勇気を出して初めてのバスに乗ったので感想を聞くと、『緊張したけど楽しかった』と言ってくれました。
Aさんがバスに乗れたのは、仲の良いBさんがいてくれたおかげです。勇気を出して乗ってみようとチャレンジでき、楽しく感じることができたことはAさんにとって大きな一歩です。恐怖心持ち防衛的にとって能動的にしかも楽しみがらの活動は脳の回路を良い(プラス)方向に変化させてくれるとてもよい入り方なのです。
またAさんの新たなチャレンジができる機会を作っていきたいです。