言葉の使い方(放課後等デイサービス)

「ちょんこづく」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。この言葉は長野県の方言だそうです。私は長野県で20年以上過ごしていますが,最近になって初めて知りました。その「ちょんこづく」という言葉には,「調子づく」「調子に乗る」という意味があります。こどもプラスには,ついちょんこづいてしまうお子さんがいるみたいです。今回はそのお子さんについてお話していきたいと思います。

 

今年から中学生になったAくんは,みんなの前で汚い言葉を使ってしまったり,ほかのお子さんにしつこくしてしまったりすることがしばしばあります。そんなとき,ほかのお子さんから「いやだな。」「やめて。」という声がかかります。そんな日のAくんは,帰りの車の中で「今日はちょんこづいてしまったな。」と言って帰っていきます。注意されてすぐに止めることはできませんが,少し時間が経ってから反省したり謝ったりすることができるAくんです。そんなAくんにある出来事が起きました。

 

とある土曜日のお昼のこと。2階でお昼ご飯を食べているとき,Aくんは汚い言葉を使っていました。注意を繰り返しても聞かないAくんに,正義感の強いBくんは怒ってしまい,ほかのお子さんからも注意の言葉が飛んできました。そこで,Aくんには1階に降りてもらいました。1人で冷静になったAくんは,「なにを話せばいいのか分からなくて,つい汚い言葉を言ってしまうんだよ。どんな話題を話したらいいのかな。」という悩みを口から漏らして帰っていきました。

 

次の土曜日のこと。Aくんは朝の迎えの車の中で,職員と『汚い言葉を使わない』という目標を決めて登所してきました。その日のAくんは,汚い言葉を意識して抑えたり,注意される前に気づいて直したりする様子がありました。それ以外にも,ルールやマナーの本を読んで勉強していることを話してくれたり,自分以外の意見を取り入れるために勉強の仕方について質問したりする様子もありました。先週の出来事を彼なりに考えて,どうにか改善しようと努めることがその日のふるまいにつながったのでしょう。

 

このわずか1週間の変化から,Aくんは自分の行いを省みて,変わろうとしているのだと感じました。また、À君にとって「~ってしてみたら」という聞いても消えていってしまう言葉でのアドバイスよりも目で見てわかる。何回も繰り返し見れるマナーブックは理解を助けるということもわかりました・

他者と途切れず楽しくスマートに会話を続けることは大人にとっても苦手な人には難しい課題です。

 

そんなAくんがちょんこづくことなく,ほかのお子さんと仲良く話したり遊んだりできるように温かく見守っていきたいと思います。