
5年生のこの時期の学校行事には、高原学習があります。
こどもプラスのお子さんの中にも5年生が数名います。
日にちが重なることなく1週間ずつずれて高原学習に行く予定になっています。
梅雨が明けることなくぐずついた天気が続いているので、予定を変更しながらも色々な体験し帰ってきています。
こどもプラスの中で1番先に高原学習を体験したA君と次に体験するB君が同じ登所日だったので、「A君がこの間、高原学習に行ってきたから聞きたいことあったら聞いてみたら?」と職員が2人に声をかけるとB君はすぐにこんな質問をしました。
「A君!何号室だった?」
「〇〇号室」
「そうなんだ。俺は〇〇号室」
この会話を聞いて、聞きたいことは、やはり、泊まる場所や泊まることについてなんだと思いました。
5年生になり初めて家ではない所でクラスのお友達と寝ることはワクワクドキドキなのでしょう。
発達障害の特性を持つお子さん達は、決まったルーティンだと見通しが持て安定して過ごせるという特性からすれば、非日常的な高原学習はとても大きなイベントでストレスを多く感じる体験と言えます。
ですから、事前に体験談を聞くと言うことは安心する要素だと思います。
高原学習を先日終えたB君に話を聞くと、やはり、泊まったことについての話でした。
「お友達が、夜になったら泣いちゃって・・・」
話を聞いていくと、寂しくなったのか泣き出してしまったお友達がいたようです。
「B君はどうだったの?よく寝むれた?」
「うん。朝までよく寝た」
と返事が返ってきました。
また、予定では、登山は1日目だったようですが、雨の為、2日目になったとのことでした。
予定変更が苦手なB君ですが、「高くて気持ちよかった」と頂上に登った時のことを笑って話してくれました。
以前は、急な予定変更に納得できずイライラする姿が見られたB君ですが、今回のような天候により急な予定の変更にも対応し非日常的な泊まり学習も楽しく体験できたB君だったようです。
最近のB君の活動をみていても予測できなかったことが起きイライラした気持ちが抑えられないような時は、上手に1人で回避したり、クールダウンしたりしている場面をよくみかけます。
そのような対応が出来るようになったB君は、今後こどもプラスのリーダー的存在となってくれると思っています。
夏祭りの企画でもその成果をみせてくれています。
益々成長するB君を見守っていきます。