
田んぼに水が入り、田植えのシーズンを迎えました。
生き物に興味のあるAさんは、待ってましたとばかりに、昨年の秋以来の水の中に住む生き物を獲りにでかけました。
久しぶりではありますが、毎年行き慣れた場所なので、どこに何がいるのか分かっていて順を追って進んでいきました。
進み方も、生き物が逃げていかないように、そーっと忍び足で近づいて行くのもAさんの生き物を獲る上手な技です。
カエルやドジョウが今回の狙いでしたが、両方とも見事に捕まえることができました。
持ってきた虫か籠に入れて眺め「やったね!」と一緒に喜んでいましたが、捕まえた後の生き物をどうするかが毎年課題でした。
きっと、「お家の人に見せてから離す」と言うのだろうと思いながら「どうする?」と聞くと「離す」と直ぐに返事が返ってきました。
今までは、一度、必ず家に持ち帰るか、お家の方が迎えに来た時に見せてから離すことがほとんどでしたが、すんなり「また、とれるから離す」と言ったのです3年前は聞き入れられず泣きじゃくっていました。成長を感じます。
また、「あと、10分ぐらいしたらタイマーが鳴るから帰ろうね」と事前に予告しておくと、Aさんからタイマーが鳴る少し前に「そろそろ10分ぐらい経つから帰る」と言いUターンしたのです。
タイマーが鳴るまでできれば獲れるだけ獲っていたかったAさんが、思っていた生き物を捕まえる事ができたことで満足し、見通しをもって言ってきたことに驚きました。
今まで色々な課題にぶつかり、その都度、一緒に考えどんな方法がいいのか選択してきた結果であると共に、今後のAさんの新たな活動内容を広げていくチャンスでもあると思いました。
Aさんの特性や体調を考慮しながら新たな刺激を求め活動していきたいと思います。