凧あげ(放課後等デイサービス)

例年の30%に満たない降水量で水不足が心配される程、今年はお天気の良い日が多い毎日です。

 

そんな中、小学5年生のNさんがお正月にやった凧あげをまたやりたいと提案しました。その日こどもプラスに来ていたお子さんは、みんな乗り気ではない様子で、Nさんは真っ先に仲の良い中学1年生のHさんに「一緒に行こう」と声を掛けました。

 

Hさんは最初「嫌だ」「面倒くさい」と言って全く乗り気になってくれず、職員がNさんに「誘い方を変えてみたら?例えばダイエットになるよ、とか」と声をかけました。

 

Hさんは具体的に何かする、といったことあまり見かけませんが、「ダイエット」が大好きで、よく職員に「ダイエットしなくちゃ」「先生はお腹とお尻のダイエットが必要です」などとよく声を掛けてくれるお子さんです。

 

今回も職員の「ダイエット」の一言はHさんの心を動かすことに成功し、NさんとHさんとで凧あげに行くことになりました。

 

 

 

凧あげが出来る公園に着くと、Hさんは「ダイエット、ダイエット」と言いながら、誘ってくれたNさんと職員を置いて1人で走り出したり、「先生も一緒に走ります」と職員を引っ張ったりと、張り切っていました。

 

室内では寝っ転がったり職員にもたれかかったりで、ゆったりと過ごすことが多い様に感じるHさんですが、「ダイエット」という魔法の言葉で、自分から活発に動く姿に驚かされました。そして凧あげに誘ってくれたNさんは、Hさんに釣られて一緒に走ったり凧あげをしたりと、Hさんを憧れの先輩として見ていることが伝わってくるようでした。

 

 

 

凧あげでは、Hさんはお正月の時に凧を何度も離してしまったとのことで、凧を飛ばす前に持ち手を握れていることを確認し「離してはダメだよ」と声を掛けてから凧をHさんに託して飛ばしました。

 

しかし、この日は風が強かったのもあってか、最初は持ち手を持っていても、しばらくするとHさんは手を離してしまいました。それも良い笑顔で、音もなく飛ばします。何度も凧を飛ばしてしまった中でも、一番強い風が吹いて凧が勢い良く飛んで行き、それを取りに職員が猛ダッシュした時のHさんの表情がとても印象的でした。

 

 

 

Hさんは普段から表情が豊かなお子さんですが、この時は普段よりも口角がクッと上がり、にんまりと笑っていて、してやったりというような表情をしていました。凧をあげる場所が新幹線の線路に近いため、凧が電線に引っかかってしまっては大変だと大人は常にヒヤヒヤしてしまいますが、Hさんは凧あげよりもそんな慌てる職員の様子の方に面白さを見出してしまったのではないかと思えてしまい、思わず一緒に笑ってしまう出来事でした。

 

 

 

平日で、宿題が終わってから運動遊びが始まるまでの短い時間の外遊びでしたが、二人とも全力で走り身体を動かしたからか、帰りの車では少し疲れたような、すっきりした表情が見て取れました。室内でのんびりとリラックスして過ごすことも大切ですが、体力が有り余っているお子さんは外に出て遊ぶことが一番だなと感じます。

 

これからまた段々と暖かくなると思われますが、花粉の舞う季節にもなりますし、まだまだ朝夕は冷え込みます。お子さんたちの体調面にも配慮しながら、その時のお子さんに合った活動をしていけたらなと思います。