
次々に子供達が帰ってきます。
「ただいまあ」と、なんとも言えない良い笑顔です。
宿題をきちんと済ませると、
「今日はどの先生をターゲットに遊ぼうかな?」
「みーつけた!!」
殿様が一人います。
「S君。先生お姫様でいい?」
「ダメ!○○ちゃんがお姫様。 先生は腰元。 あと、家来三人連れてきて。」
さて、殿の暴走が始まります。
周りの子達を巻き込んでの楽しい遊びの始まりです。
サランラップの柔らかい芯でポカリ!
「殿、痛とうございます。」
バカ殿になりきったS君の楽しそうな顔を見ていると、こちらも幸せを分けてもらっています。
S君の周りには自然と友人がよってくるようになりました。
S君は、生まれつき筋力が弱く、身体も細くて小さいので、家では、7歳も年下の弟にやられてばかりです。
「悪いことばを覚えてしまうかも・・」ということで、この遊びをしなかったら、今の主体的でいきいきしたS君の姿は出てこなかったと思っています。
ごっこ遊びの題材が「バカ殿」ですので、「遊び」と「それ以外の時」のことば使いやふるまいのメリハリには大変気をつかいます。
これからも、お子さんの興味・関心に寄り添いつつ、1対1の世界から1対多勢の世界へ導いていきたいと思っています。