自己肯定感を育む(放課後等デイサービス)

こどもプラスから家までが近く、帰りは頑張って家まで歩いて帰るお子さんがいます。そのお子さんと帰り道にこんな話をしました。
私「新しい学年になってどう?」
R
「新しい先生になって少し厳しく思いますけど僕はその方がいいと思います。」
「そうなんだ、R君はすごいね!私は厳しい先生嫌だな〜等々、なんか学校で困ってることはない?」
R
「困ってることはないんですが、苦手な水泳が本当に嫌です。」
と返ってきました。正直私は運動で生きてきたような所があるのでその気持ちはわかりませんでした。なので話を聞いてみることにしました。
するとどんどん嫌な思い出が込み上げてくる様子で水泳の時に先生から「もっとこうして、ああして」「やればできる」「もっと頑張ろう」等々言われたそうです。それを聞いた彼は「学校は生徒一人一人の限界を教えてくれない。」と思ったそうです。
なるほど・・・深い言葉だなと感心してしまいました。
彼には彼の言い分がありました。「手がうまくあがらない。」「息継ぎのタイミングがわからない。」「僕は最大限努力してのその泳ぎだった。」と言い、私に一冊の本を貸してくれました。「友だち幻想」という本です。そして「その本に僕の言ったことが書いてあります。」と言いました。

早速読んでみました。内容を読みこういう考え方もあるんだ、むしろ現代ではこういった考え方の方がしっくりくるのかと深く学ぶことができました。
人間関係(コミュニケーション)を中心に語られている本でしたが、現代の考え方は多種多様でまた一人一人が独立しているので昔は1人では生きられなかったものが今は1人でも生きていかれる世の中になっている。そんな中でこうでないとならない、こういうべきであるという理想論は当てはまらない。「やればできる。」「限界を自分で作るな。」「みんな仲良く。」等々は現代の若者には当てはめられない。しかし、1人で生きて行くことは寂しい。結局コミュニケーションをうまくとらないといけない、そしてお互いに考えを押し付けてはいけないということが書かれていました。もっと内容は濃いものでしたが彼が言いたかったのはこの辺の話かなと感じました。
できない人に対して「頑張ろう!あなたならできるよ」って言いがちですがその言葉が相手を苦しめてしまう場合もあるんだな、その場その場の見極めって本当に大事だなと感じました。

こどもプラスでは相手に対して肯定して伝えていくことを大切にしています。発達障害のお子さん達は自分たちの特性もあり私たち以上に普段の生活を頑張って過ごしています。
それを認め、さらに自己肯定感を育んでいけるようにいい声がけをしたいなと思いました。
そして、この素晴らしい本と出会えたことをR君に感謝したいと思います。