根拠のない自信(放課後等デイサービス)

Aくんは6年生の頃にこどもプラスを利用し始めて、この春高校2年生になります。

 

Aくんはこどもプラスの中でも最初に利用が決まったお子さんで、少しずつ利用希望のお子さんが見学に来る時も、こどもプラスでのルールをお兄さん的な立場で教えてくれ、とても助かっていました。中学生までは週に3回の利用があり、下の学年のお友達にも慕われていたAくんですが、高校生になってから利用が少なくなり、学校が早下校や、学校休業日などでの利用でしか会えなくなっています。

 

 先日は高校の入試選考日で学校休業となり久しぶりの登所になりました。その日は、小中学校はお休みではなかったので、他のお子さんたちはAくんがいることに少し驚く様子もありましたが、Aくんはすぐに帰ってきたほかのお友達に声をかけて「Bくん、あとで将棋で勝負だ!」「Cちゃん、○○だよねー!」と分け隔てなく話しかけてくれていました。

 

 運動の時はふざけてしまうお友達に、「早くいい姿勢にならないと遊ぶ時間がなくなるよ。」とAくんが声をかけると職員が促すよりも効果があります。

 

 

 

 あるときは、こどもプラスでのイベントでボーリングに行きました。Dくんは普段おうちでガーターにならない補助具を使わずに遊んでいたため、その補助具があるレーンを嫌がってボーリング場の中に入ってきませんでした。そんな時、Aくんにお願いするとAくんはDくんのところへ行って「行こうぜ」と声をかけてくれます。この日は頑なに嫌がっていたDくんにAくんがお手上げで、戻ってきて職員に「だめかー。」とあきらめていました。

 

 

 

 Aくんのすごいところの1つは、いろんな困難なことに直面しても、「だめか。」とか、なんとかなる、という気持ちでいることができることです。これはよく職員研修でも話題になります。育ちの中で十分に認められて、自分に自信があるからこそできることだったり、「だめでもどうにかなる」という経験をたくさんしたりすることで培われていくのだと思います。発達障害のお子さんは不器用だったり他の友達と比べてできないことが多かったりすることで自尊心が低くなり、《できないからやらない》《自分はどうせ》という気持ちになりがちです。

 

 Aくんはできないことや初めてのことにも意欲的に挑戦して、できなくてもできても「ほら、こういうわけだよ」とその状況を受け入れ、あるいは「どうだ」といわんばかりに得意気です。こうした根拠のない自信というものを幼児期からつけていくことで困難なことにも柔軟に対応する力がつくのだと考えます。

 

Aさんをグッドモデルに、こどもプラスではどんな些細なことでも職員みんなでたくさんほめて、みんなに根拠のない自信をつけていけるような支援をしていきます。