ゴミ拾いを通じて学んだこととお子さん達のストレングス(強み)


 

 今月、「ゴミゼロ週間」として日頃使わせてもらっている公園や歩道のゴミを拾うという期間が一週間ありました。

 

 普段運動遊びをしている時間に運動遊びではなくゴミ拾いをするということで、いつもとは異なる活動の流れでしたが、戸惑ってしまったりパニックになってしまうというお子さんもおらず、逆にいざゴミ拾いが始まると普段とは異なる活動に意欲的に取り組もうとする様子が見受けられました。

 

お友達とお話をしながら楽しくゴミを拾うお子さんもいれば、自分のペースでゆっくりとゴミ拾いを行うお子さんもいましたが、それぞれが熱心にゴミを拾う姿からゴミを一つでも多く拾ってキレイにしようという気持ちが一緒に活動をしていて伝わってきました。      

 

普段何気なく歩いている道でも、ゴミを拾いながら歩いてみると想像以上に沢山ゴミが落ちていることに私自身驚いたのと同時に、活動の最中にお子さん達の口から「タバコの吸い殻がすごくいっぱいあるね」や「ここは金属が沢山落ちていて危ないね」というような声も聞こえてきました。

 

今回の活動の大きな目的はゴミ拾いによって地域貢献をしようということでしたが、地域貢献に加えて自らゴミを拾うということを通してゴミの多さに気づき、改めて「ゴミのポイ捨てはいけないことだ」という認識を身をもって学ぶことができる良い機会だったと思います。

 

 今回の活動で特に印象的だったのがSさんでした。

 

いつも非常に活発で優しいお子さんですが、その分自分で活動量をコントロールするのが苦手なせいか疲れやすいという特性もあります。

 

ゴミ拾いの際も、「ゴミを一つも見落とさずに全て拾うぞ!」と言わんばかりの勢いで人一倍熱心にゴミ拾いをしてくれました。

 

ゴミ拾いの時間は短時間でしたがその時のSさんの集中力には感心させられました。

 

それと同時に、ゴミを拾うということに集中しすぎて、横断歩道を渡る際も車が迫っているのにも関わらず道路に落ちているゴミを拾おうとするなど、一つのことに集中しすぎると周りが見えなくなってしまう(注意力が散漫)という特徴も感じられました。

 

支援を行う立場として、今後はSさんが何かに没頭・夢中になっている時には、より一層安全の確保に配慮していこうと思います。

 

また、Sさんが疲れやすいという特性を持つのは、今回のゴミ拾いのように集中しすぎて頑張り過ぎてしまい、Sさん自身も気づかないうちに疲れを溜め込んでしまうということが日常的に起こっているのではと感じました。

 

Sさんが過集中しているなと感じたときは、安全の配慮と共に「無理をし過ぎないように」というような声掛けもしていけたらなと感じました。

 

また、Sさんが一つのことに没頭しすぎると周りが見えなりがちになるということが分かったのと同時に、逆に考えるとそれほど一つのことに集中できて取り組めるということはSさんにとって大きな強み(ストレングス)でもあるなと思いました。

 

発達障害の特性があるお子さんは、それぞれ得意不得意に凸凹があり、ご家族や私達支援者もお子さん達の苦手な面や課題行動にどうしても目が行きがちになってしまいますが、お子さん達の得意な面にも目を向けて、それを本人にも気づいてもらい、得意な面を伸ばせていけたらと思います。