遊び方のルールやコミュニケーションのルール(放課後等デイサービス)

 寒さの一番厳しい時期を迎え、インフルエンザや流行性胃腸炎など流行し、上田地域では、インフルエンザで学級閉鎖になっているところもあります。お茶によるうがいや、きちんとした手洗いをすることで、予防に努めています。

 

 

 

 A君は、本が大好きです。学校に迎えに行くと、図書館で本を借りた日には必ず車の中でその本を読んでいます。ジャンルは様々ですが、集中して楽しそうに読んでいます。

 

 事業所に着くとまず宿題をやります。取り掛かるのにあちこち気になることがあり少々時間がかかりますが、気持ちを切り替えて宿題を始めます。

 

 

 

ある日、隣の机で、宿題をやっている同学年のB君のことが気になるようでした。先に宿題を終わらせたいという思いがあり、集中してやる良い影響になったようです。宿題が少々早く終わったことが嬉しく、おやつを食べるのも競争モードのA君です。おやつはそんなに急いで食べないで、ゆっくり食べた方がいいよと声をかけたのですが、耳に入らないようでした。

 

 その後、このところ気に入っているロボットの組み立てのおもちゃで遊びだしました。そのおもちゃで遊びながら、隣で、キャスターで遊んでいるC君のことが気になるようでした。

 

A君もキャスターで遊びたかったのか、C君がキャスターからおりると、「これ使ってもいいかな?」と小さな声でC君に聞きました。C君には声が届かなかったのか黙っていました。A君も声が小さくてB君に伝わっていないことに気付いていない様子でした。「C君、A君がキャスター使っていいか聞いているよ」と声をかけると、しばらく考えてから「いいよ」との返事が返ってきました。「良かったね。気をつけて遊んでね」と言うとロボットのおもちゃを預けて、キャスターで遊びだしました。次は「A君、B君に聞こえていないみたいだからもう一度言ってみようか?」とA君にも、相手の立場を伝えていこうと思います。

 

 始めのうちは、友だちにきちんと聞いてからということができなかったA君でしたが、友だちとの遊びのルールも身についてきていることに嬉しくなりました。

 

 発達障害のお子さんは障害特性としてコミュニケーションや社会性の面で苦手さを抱えています。一般的な発達のお子さんよりも少々遅れて発達してくる傾向が見られます。苦手ですが決してお友達と遊びたくないわけではありません。

 

 小学校へ入ると遊び中心から勉強中心の生活に変化しますが大人が媒体となって遊び方のルールや、コミュニケーションのルールを丁寧に分かりやすく伝えることでゆっくりですが獲得していくことが出来ます。

 

B君とのいい意味でのライバル心など、友だちと過ごす中で、社会性を身につけ、一緒に遊ぶ楽しさも味わっていけたらと思います。