コミュニケーションボード(放課後等デイサービス)

A君は、発声はあるのですが言葉としてあまり明瞭でないので、自ら「〇〇をしたい」と発語をすることは難しいお子さんです。今まで、たとえば「おにぎりを食べたい気持ちがあるか、今はいいのか?」という本人の気持ちを聞きたい時は、職員が右手の指を出しながら「食べたい」、左手の指を出しながら「食べたくない」と言い、自分の気持ちを方の指をA君に指してもらうという方法で、本人の気持ちを聞いてきました。しかし、この方法だと2者択一になってしまうので、結局、選択肢を考えるのは職員になってしまい、A君は与えられた選択肢の中から選ぶだけとなってしまいます。

 

また、ドロップスと言われる、視覚支援カードを使って、気持ちを表現してもらったりもしてきました。ドロップスシンボルは、発達の遅れのあるお子さんやコミュニケーションがとりづらい方に、絵カードでコミュニケーションしたりコミュニケーションボードを作成したりするためのシンボル集で、無償で提供される視覚支援ツールの一つです。とてもたくさんの種類があり、名詞も、動詞も、感情表現もとてもわかりやすいシンプルなイラストで描かれています。

 

しかし、これらの方法ではA君がしたいことを積極的に伝えることは難しいのではないか?と思い、こどもプラスオリジナルのA君のための写真ボードを作りました。

 

そこには、A君がこどもプラスでやりたいと思うだろうことが写真やドロップスシンボルで載っています。たとえば、音楽を聴きたいと思ったらCDラジカセの写真、おにぎりを食べたいと思ったらおにぎりのイラストを、電車を見に散歩に行きたかったら電車の写真を指差してもらえば、A君の今やりたいことがわかります。 

 

10数枚の写真やイラストをA4サイズの大きさの紙に印刷し、ラミネート加工をしました。早速、A君に使い方を説明すると、ボールを指差し、ボール遊びをしたいことを教えてくれました。これからもどんどんこのボードを使って、また使いながらボードの改良も重ねていき、よりA君が積極的に自分の希望や気持ちを伝えてくれればいいな、と思っています。