
放課後等デイサービス利用の子どもさんたちの中には、こどもプラスでビジョントレーニングを行う子どもさんもいます。
日によって行う課題は様々ですが、あらかじめ職員がひとつ課題を決めてなるべく宿題を行う前に取り組むようにしています。課題は、ジオボードにゴムをかけていくものや、紐にカラーのポイントをつけたものを眉間に当てて、その先を職員が持ち、職員が○色、と言った色ごとに目で追っていってもらうもの、数字の羅列されたプリントでアンダーラインのものだけを順に追っていくもの、など、さまざまなものを用意しています。
特にパソコンのビジョントレーニングには興味津々でした。
宿題を終えた後に、何をしたらいいか時間をもてあましていた低学年のAくんは、ビジョントレーニングのCDを見て、「これやりたい!」と言ってきました。数種類あるトレーニングの中で、A君が出来そうなものをやってみることにしました。
プリントでは行ったことがある数字の読み上げと似たトレーニングで、数字が大きくなるものをマウスでクリックするものでした。やり方がわかると、楽しくなって来たようで何度も挑戦していました。すると、今度はB君がやってきて、「おれもやってみたい。」と交代して始めました。A君よりお兄さんのB君はA君よりも高いスコアを出すことが出来ました。B君が帰ると再びA君が挑戦して、自分のスコアを更新することが出来ました。
C君はパソコンで他のビジョントレーニングに挑戦しました。漢字がばらばらになった3枚のカードから2枚を選んでひとつの漢字を完成させるというものです。最初は抵抗があり、自信なさげに行っていたのですが正解が続くとそのうちに自信が出てきたようで、「これはこれしかない!」「こんなの簡単だ!」とテンションがあがっていくのが分かりました。
ビジョントレーニングは眼で見る力を高めるためのトレーニングです。 視力も見る力の一つですが、人間は視力だけでなく視覚でものを見ています。 視覚は、視力と違って後付でいろいろな環境によって身に付きます。発達障害の子どもさんたちの中には、黒板の板書が苦手だったり、動くものを目で追っていく眼球運動が得意でなかったりする子どもさんがいます。ビジョントレーニングを短時間で楽しく取り入れることで、少しでも子供さんたちの困り感を軽減できればと思います。
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北出勝也 (水曜日, 01 3月 2017 23:50)
ビジョントレーニングの指導をしています。御社と協力してよりよい子どもたちのビジョントレーニング指導をさせていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。