自我をコントロールする(放課後等デイサービス)

こどもプラスでは、おやつの一貫としておむすびを作っています。
以前、ご飯がなくておむすびを食べることができなかったお子さんがいました。その原因として、ご飯を炊くときにおむすびを食べるお子さんの人数を考えてご飯を炊いていましたが、1人1人食べる量も違うし、まだ食べていない人がいることを把握せずにおむすびを作っていた事が考えられました。そこでホワイトボードに当日利用のお子さんの数を書いておくことにしました。そして最初におむすびを作るお子さんがその数を確認して、お釜の中のご飯をしゃもじで割ってもらうという事をルールとして決めました。
そのルールを事前に職員から、お子さん達に伝えておきました。(実際にお釜にご飯を入れて崩さずにしゃもじで割り、目で見て理解出きるように説明をしました。)

 

そんなルールを決めた後の出来事でした。
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くんは、宿題をお家でするので、いつもこどもプラスに着くとまずおにぎりを作ります。
   
以前お母さんが、Aくんは、おにぎりを食べる日と食べない日をお家で決めていると教えて下さいました。
先日のAくんの登所の日は、おむすびを作る日でした。こどもプラスに着くとおむすびに入れるふりかけを職員に渡し、Aくんが「おむすび作る」と職員に伝えました。Aくんは先日決めたルールを忘れていたようで、いつもの通り自分が食べるご飯をよそおうとしたので職員がAくんに、
「この間、おむすびを食べられない子がいたから皆が食べられるように、今日来ているお友達の数で割るよ」と伝えました。(先日の利用者数は11人でした。でも11は奇数で割るのが難しい為、12で割る事にしました)
A
くんからは「うん!」と返事が帰ってきました。
A
くんにはご飯を割る事が難しかった為、職員がご飯をしゃもじで割りました。
その様子を楽しそうに見ていたAくん。
この日は人数が多かった為、1人分のおむすびの量がとても少なくなってしまいました。
   
しかもAくんはいつも2つおむすびを作っている為、1つ1つのおむすびが卓球の玉位の大きさでした。
するとAくん
「え~!もっと食べたい」
と言いながら、ご飯をもっとよそおうとしたので、職員が、
Aくんがそんなによそったら食べられない人が出ちゃうよ。そしたら可哀想じゃない?」
と伝えても職員の言うことを中々聞き入れてはくれず、暫くAくんのやだやだ攻撃が納まりませんでした。
 
困った職員が、この日の人数は11人でしたが、12人で割っていたので12人目の分を少し貰う事にしました。
それでもAくんは「やだ!もっと」と言って納得しなかったので、職員が
 
Aくんがやだって言ってるなら、先生がご飯にふりかけいれておむすび作っちゃおう!」
と言うとAくんのやだやだ攻撃が納まり「やだ、やる」
と言って諦めておむすびを作り始めました。
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くんは、何でも自分でやることが好きなので職員がおむすびを作ろうとしたことでAくんは自分でやりたい意識がそっちにいき、反発していた事を忘れたのかもしれません。
おむすびを作った後は、いつも通りAくんは「美味しい~」と言って笑顔で食べていました。
最近Aくんは自我が強くなる場面があります。
自我がでることは自分の意思を通すということで必要な事ですが、自我が強すぎてしまうと周囲から孤立してしまうこともあります。
これからAくんの自我を育てていくために、自我をコントロールして周囲と調和していけるように支援していきたいと思いました。