見通しを持てるようにする支援(放課後等デイサービス)

発達障害の人のなかでも広汎性発達障害の特性をもっている人の多くは聴覚的(ことばでいわれること)よりも視覚的(目で見てわかる)情報の方が理解しやすいといわれています。とくに作業や仕事の手順などを順番に番号を振って手順 書に整理したり、カレンダーや予定表で先の見通しをもてるようにしたり、ボードに注意すべき点を書いておいたりという工夫が、支援する上で有効な場合が多いようです。いつもとちがった変更があるときも図のように視覚的に示すとわかりやすくなります。
こどもプラスでも、運動の時間に何をやるかは、この「視覚的情報提示」をしていて、はじめの挨拶の時に全員に伝えます。
「はじめの挨拶」では、姿勢良く座っているイラストもつけて、文字の読めないお子さんにも理解できるようにしています。
しかし、この視覚的スケジュールが、効果的でない場合もあります。なぜなら、視覚的に示してしまうことで、記憶に残りすぎてしまうというタイプのお子さんがいるからです。自分が今やっていることが、そのスケジュールどおりになっているのかどうかばかりが気になってしまい、何度も確認するという行為にでてしまう場合があります。このようなお子さんの場合には、視覚よりも聴覚的情報を与えることにすると、よりスムーズに予定がすすむことになります。
ですので、こどもプラスでも運動遊びのように、ある程度きまった時間で、その日のスケジュールがあまり変更するようなことがないようなことには、視覚的情報を提示しているのですが、スケジュール変更がおこりやすいような場合には、あえて視覚的スケジュールではなく、聴覚的スケジュールを使う場合もあります。また、お子さんによっては、視覚的スケジュールを使った方が理解しやすいので、多用する場合もあります。
「見通しをもつ」ということは、多くの発達 障害のお子さんにとって、とっても重要です。「今日はいつもと違って○○があるよ」などという時は、たいてい学校からの送迎の車でそのことをお子さんに伝えるようにしています前もって分かっている時、大きな変更については何週間も前から伝えます。これをするかしないかで、その後の行動がスムーズにできるかどうかが大きく変わっていくからです。
こどもプラスではこのように、そのお子さんになるべくあった形で、状況を見て、少しでも負担が軽くなるように支援をしています。

 

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コメント: 2
  • #1

    さくさく (日曜日, 23 10月 2016 12:07)

    広汎性発達障害の子をもつ母であり、デイサービスに勤務する支援員です。記事を参考させていただいています。ありがとうございます。質問ですが、7才の男の子、(言語45、動作60、検査年齢6さい、知能3歳程度)の支援をしています。
    最近視覚支援をはじめたのですが、スケジュールボードをデイに入室してから、確認させたほうがいいのか、送迎の車のなかで
    確認させたほうがいいのか考えています。他のこが遊んでいるとどうしても、それにとらわれてしまい、こちらがなにをいってもパニックになってしまうので。

  • #2

    さくさくさんへ (月曜日, 24 10月 2016 22:06)

    コメントしていただきありがとうございました。

    コメントしていただいた際にお受けしたスケジュールボードの使い方についての
    ご質問に対してお答えさせていただきます。


    現在のお子様の情報から(言語45、動作60、検査年齢6さい、知能3歳程度)
    ですと、送迎車でもデイでも個別での対応を
    細かくできるような環境をお勧めいたします。
    (例:スケジュールの変更があれば、全体にアナウンスかつ、
    そのお子様個人に伝達するなど)


    ただお子様には何なら伝わるか、伝わらないか
    それぞれ本当に異なるので色々と試すことが大切です。

    以下、あくまで参考に見ていただければと思います。



    まずそれぞれのメリットをお伝えさせていただきます。

    デイに入室してから視覚支援を行なった場合に関してです。

    入室してからのスケジュールの確認なので、デイの中で何を行うかということを
    子ども自身が、イメージしやすい環境となります。

    配慮が必要なお子さんは、視覚優位と言われておりますが
    それを最大限使うようにするためには、視覚支援と
    自分のイメージをしっかりとリンクさせることが大切です。

    その場合、実際に見えている環境(活動場所となるデイ)で視覚支援を行うことは
    とても有効な手段かと思います。




    逆に送迎中のスケジュールの確認は、事前に伝えることで
    教室到着後の日課や活動への参加がスムーズにできるかと思います。

    また発達に配慮が必要なお子さんは具体的、かつ個別での
    指示が抽象的、全体にむけた指示より理解しやすいと言われております。

    車内での確認は、ほかの子からの妨害も少なく
    自分の中に落とし込みやすさがあります。

    ただし、短期記憶の力がまだで弱いお子さんの場合
    次に何をしていいかわからなくなってしまい、パニックになってしまう可能性もあります。



    上記のようにそれぞれいいところがありますが
    スケジュールボードをどのように使っていいかわからない場合
    どちらかと限定しなくてもいいのではないでしょうか。


    お子様にお伝えしたい内容をそれぞれ使い分けることがいいかと思います。


    ◇送迎車で伝えることは、デイであまり変化のないこと
    (先生が誰がいるか、ほかのお子さんが何人で誰が来るか、ついてから行う日課など)


    ◇教室で伝えることは、デイで変化の可能性があること
    (デイ内でのスケジュール
    =○○時から宿題、××時から制作、△△時からおやつなど)


    などは、いかがでしょうか。


    スケジュールボードを作成するのにも手間をかけてしまい
    申し訳ありませんが、どちらかではなく、両方という案もありかと思います。
    ぜひお試しください。

    具体的にどちらがいいとお答えできず、申し訳ありません。

    こどもにとって何が必要な情報でどうすればわかりやすくなるのか
    見てあげられればと思います。

    ぜひご検討ください。