嫌がる気持ちを知ること(放課後等デイサービス)

Aさんは、お友達のまねっこがとっても大好きなお子さんです。
「宿題をやろうよ」と何度言っても、気が散ってやり始めないのに、登所してきた他の子が宿題をやり始めると、すぐにその隣でやり始めます。
場合によっては、自分の宿題が終わってしまっているのに、その後に登所してきた子が宿題を始めると、「宿題やる」と言って、自主勉強をやることもあります。
おやつを食べようとしていても、他の子が何かで遊んでいるのが目に入ると、すぐにその遊びをやりたくなってしまいます。
逆に、おやつに誘っても、全然その気がなさそうでいたのに、他の子がおやつを食べ始めると急いでその横で自分も食べ始めるということもあります。
幼児の頃を思い出せば、誰でもまねっこが大好きだったことがわかります。
お兄ちゃんの真似ならなんでもしている3~4歳のお子さんはほほえましくもあり、当のお兄ちゃんにしてみれば、ちょっとうっとうしくもあるというのはよくみる光景ですね。
だ、このまねっこが、宿題をやったり、おやつを食べたり、遊んだりということでされるのでしたらいいのですが、ある子が嫌な思いをして(たとえば転んで痛 くてなど)本気で泣いている時に、その泣いている姿を見て、そばで泣きまねをするという行為をすることもあり、少し困ってしまいます。
泣いている本人にとっては、すぐそばで泣きまねをするという行為は、バカにされているような気がして、嫌な思いをしてしまっているはずです。
達障害の特徴として、他人との境界線がわかりにくいということがあります。だから、他の子が怒られているだけで、とても不安がったり、怖がったりするというケースはよくあります。また、泣いている子のところに注目が集まってしまうので、自分に気をひきたいためにウソ泣きをするというケースもあるかと思います。
A
さんの場合、どのような思いでそのような行動になっているのか、わかりかねる場合もあるのですが、そのたびに職員は「本気で泣いているBちゃんにとっては、そのそばで泣きまねをするAさんはバカにされている気持ちがして嫌な気持ちなんだよ」ということを教えていきます。自閉的傾向のあるお子さんに特徴的なのですが、真似っこをして相手が嫌がっていることに気が付かないということや、自分がされて嫌なことは他の人がされても嫌だと理解させる のが難しいということがあります。ですので丁寧に、その場で「その行為は嫌がられているからやめようね」と繰り返して諭します。そうすることで、少しづつAさんには、「これはあまりよくない行為なんだ」ということが理解されてきて、そういった行為が減ってくることにつながっていきます。1度や2度では理解 ができなくても、その行為のたびに、その場で諭すことを続けることで、少しづつ理解ができるようになります。