達成できた喜びを育む(放課後等デイサービス)

放課後等デイサービスを利用されている子どもさんの中には下校時刻が遅く、自由あそびの時間が短くなってしまう子どもさんがいます。

 

小学校4年生以上の子どもさんは水曜日以外の曜日は基本6時間授業です。23年生の子どもさんも曜日によって6時間授業の日があり下校時刻が遅くなります。

 

 

 

Aくんは4年生ですので、平日の利用日は毎回4時過ぎに事業所に登所してきます。自由あそびの時間を確保するためにAくんが考えた苦肉の策が、『送迎の車の中で宿題をすませる』ということです。

 

動く車の中で器用に宿題をすませていきます。時々、「わかんないから教えてよ。」と運転をしている職員に話しかけてきますが、運転中なので見てあげることができません。するとAくんは「3×4=12・・・・」などと言いながら一人で宿題をやっていきます。事業所に着く前には「終わった!!」と言って宿題をランドセルにしまいます。

 

事業所に着いて手洗い・うがいをすませると、おやつを食べずに自分がやりたいあそびを始めます。運動あそびが終わると家に帰る送迎の時間までまたあそびを楽しみます。送迎の車で帰る子どもさんには、帰る準備をする時間になるとタイマーで知らせます。Aくんはタイマーが鳴ると遊んでいた物を片付けて帰る支度に取りかかります。おにぎりを作って、それを送迎の車中で食べていきます。

 

自由あそびの時間は短いですが、自分から時間のやりくりをしながら元気いっぱい楽しく遊んでいます。

 

 

 

Bさんは週に3回の利用ですが、学校からの送迎の車中で時々「電車、見に行きたい。」と話すことがあります。下校時刻が遅い日は、日課に添って宿題・おやつをすませると運動あそびの時間になってしまうので、その日は、帰る前に下堀踏切に行って電車を見てから帰ります。

 

でも、下校時刻が早い日は自由あそびの時間がたくさんあるので、他の子どもさんと散歩に出かけて史跡公園内で電車を2本見送り、ゆっくりと事業所に帰ってくることができます。

 

 

 

Cくんは6年生ですので宿題もたくさんあります。事業所で宿題をすませてから家に帰りたい気持ちが強いようで、自由あそびの時間も宿題をしています。

 

そんなCくんですが先日は体調が優れなかったため運動あそびに参加せずに、7月に信濃国分寺で行われるイベントに出品する作品作りに取り組んでいました。送迎の車で帰る子どもさんなのですが、その日はタイマーが鳴った時にあと2個作れば全て仕上がるということで、どうしても仕上げたくて帰る時間を少し遅らせました。一緒の車で帰ることになっていたDさんは、「Cくん遅いね~。」と少し待ちくたびれてしまいましたが、Cくんが車に乗るときに「Dさん、待っていてくれてありがとうね。」と伝えました。Cくんは仕上げたことがうれしかったのか、「全部できたんだよ。」と誇らしげに話してくれました。

 

次の利用日も作品を作りたい気持ちが強く、事業所に着くと宿題をしないで作品作りに没頭しました。7月のイベントでたくさんの作品を売るという目標ができたので、自由あそびの時間を作品作りに当てています。ミシンに興味があるEくんはポシェット型のハンカチケースを作っています。

 

 

 

気持ちの安定をはかるために職員とごっこあそびを楽しむDさん、宿題や手芸をしながら職員と話を楽しむFさん等、あそべる時間の長さや内容は子どもさんによって違いますが、短い時間でもできるだけ子どもさんの『○○したい。』と言う要望に応えられる支援をし自発的なやる気のもとで試行錯誤し、達成できた喜びをはぐくんでいきたいと思います。