ペアレントトレーニング

こどもプラスでは、最低でも月に1度職員研修をおこない、子どもたちの指導に必要なことを学んだり、個々のお子さんの特徴や指導方法を再確認したりしています。
その研修で学び、実践している「ペアレントトレーニング」を紹介します。(私たちのような指導者を対象にしたものを「ティーチャートレーニング」と呼んだりもします)
ペアレントトレーニングとは、発達障害児をもつ親のための子どもの育て方のトレーニング方法です。
発達障害児の子育てには、不安を抱えることも多くなりがちですが、その解消になるような子どもに対する適した接し方を親や指導者が学ぶものです。

まずは、そのお子さんの行動をよく観察し、1、増やしたい行動(「なにかもらった時にありがとうと言った」とか、「友達とおもちゃを一緒に使えた」など) 2.減らしたい行動(「きたない言葉を使った」や「着替えを嫌がる」など) 3.危険な行動(生命に関わるようなことや、周囲や自分を傷つける行為)の3つに分けます。
そして、増やしたい行動をしたらすぐに褒める。減らしたい行動をした時には無視をする。危険な行動にはなんらかの制限をもうけるという対応をします。

人は注目されるのが好きなので、注目された行動は増えるし、逆に無視された行動は減っていきます。
困った行動も、「注意する。叱る」などの方法で注目してしまうと、その行動が逆に増えていくことになってしまいます。
「無視する」というのは、その子どもを無視するのではなく、そのして欲しくない行為だけを無視するということです。
決して自分の感情(怒りや落胆など)は表情に出さずに、他のことに集中しているふりをしたり、自分はその行動に注目しないことを宣言したりするのも効果的です。そして望ましい行動になった時にすかさず褒めるということも大切です。
この方法を取り入れることで、実際に行動が変わってきた子どもさんたちは何人もいます。

発達障害のあるお子さんは、家でも、学校でも、叱られる場面がどうしても多くなりがちです。
しかし、実際には褒められるべき行動もたくさんしているはずです。でも、些細なことなどは「やってあたりまえ」などと思い、あえて褒めることをしないという場合も多いかもしれません。たとえば「お店で○○を買って~とダダをこねた」
という時に強く叱るという行為はやりがちですが、その時にはその行為に注目せず、ダダをこねるのをやめた時にすかさず褒めるようにします。そして、ある日はダダをこねずに買い物が終わりそうになったのなら、そのことを当たり前と思わずに、褒める~~こういうことを繰り返すことで、そのお子さんは行為を改めるはずです。もちろん、すぐに完璧に変わるということはないかもしれません。だけど、このような行動を親や指導者がとることで、必ず子どもの行動には変化がみられる
はずです。これは、発達障害のあるなしに関わらずにすべてのお子さんに効果が期待できるのでぜひやってみて欲しいと思います。