気持ちを切り替えるための関わり(放課後等デイサービス)

Aくんを学校へ迎えに行った時のことです。

 

迎えに行った職員に向かって、いつもの様に笑顔で走ってきました。手には鍵盤ハーモニカを持っています。

 

時々学校に忘れ物をするAくんですので、車に乗ってから教室に忘れ物がないかをAくんに確認することにしています。

 

職員(めがねをかけていないことに気がついたので)「Aくん、めがねは?」と尋ねました。

 

Aくん「あっ!忘れた。」

 

職員「持ちに行こうよ。」と促すと、

 

Aくん「うっそ~!家からしてこなかったの。」と笑顔で答えます。

 

Aくんは時々このようにかわいい嘘をついて職員の反応を楽しむところがあります。

 

職員「Aくん、宿題はランドセルに入っていますか?」

 

Aくん「あっ!忘れた。○○(支援学級名)のところに忘れた。」(嘘ではなさそうです)

 

職員「持ちに行こうね。」

 

Aくんは一人で教室まで忘れた宿題を持ちに行きました。

 

宿題を持ったことを確認してから、事業所に向かいました。

 

車の中では、いつものように沢山話をしてくれました。体育館で6年生を送る練習をしたこと、○○(支援学級名)で鍵盤ハーモニカの演奏をしたこと、学年が一つあがるので鍵盤ハーモニカはもう使わないこと、今度はリコーダーを使うこと、等を詳しく話してくれました。

 

 

 

事業所に着くといつものようにすぐに宿題に取りかかり、「これ、簡単!」と言いながら算数の宿題をやり始めました。ところが4問目から急に難しくなり、Aくんの表情から笑顔が消え、突然2階にあがって行ってしまいました。でもAくんに、1階で宿題の続きをやるように誘うと、すぐに戻ってきて宿題を続けることが出来ました。表情から少しいらいらしている事がわかりましたが、「Aくん、宿題を続けることが出来てえらいね。」と褒めながら一緒に答えを考えると、短時間で宿題を済ませることが出来ました。すかさず「Aくん、難しい宿題だったからいやだったんだね。でも、最後までできて偉かったね。」と褒めましたが、難しい宿題をやらされたいらいらはまだおさまりません。

 

Bくんが「Aくん、運動が終わったら、外に行こうぜ。」と誘うと、「C先生(宿題を見ていた職員)とは一緒に行かないよ!D先生と行くから!」と拒否をされてしまいました。Bくんと宿題をしながら一部始終を見ていたD先生に、Aくんが言ったことを伝えて後はD先生に任せることにしました。

 

運動遊びが終わるとAくんは言葉通りに、Bくんと職員二人とで史跡公園に出かけていきました。家に帰る時間になって、事業所に戻ってきた時のAくんの表情はとてもにこやかでほっとしました。

 

後で一緒に行った職員にAくんの様子を伺うと、史跡公園では元気に走り回ってBくんと楽しく遊んだとのことでした。

 

 

 

最近のAくんは新学期を前にしてだからなのか、寒暖の差が激しい気候のせいなのか、時々不安定な様子も見られるので慎重に対応していますが、関係がうまくいかない時には、Aくんが望む対応が出来る職員に関わってもらうこともあります。

 

Aくんに限らず、職員間で連絡を密にして、子どもさんにとって一番良い支援をこれからも心がけていきたいと思います。