送迎の車中での関わり(放課後等デイサービス)

放課後等デイサービスに通うA君は宇宙についてとても興味、関心がある男の子です。
学校の図書館から宇宙に関する本もよく借りてきますし、自由時間には、パソコンで検索もしています。

 

以前、プラネタリウムを見に行ったときも最初から最後までじっと見ていて、もっと見ていたいと言っていました。

 

お家の方とも宇宙に関する展示が行われている場所などに出かけていくことがあるようで、「ここ行ったことある」「見たことある」とお話してくれます。

 

そんなある日、A君を車で送迎する機会がありました。
職員「さぁ、出発します。シートベルトは完了ですか?」
A
君「大丈夫です!」
職員「では、5秒前。54321発射!!」とロケットが宇宙にとびたつように車で出発しました。
夕方ではありましたが陽が沈むのが早いため真っ暗です。すれ違う車や周りに見えてくる家などの灯りを宇宙船に例えてくるA君です。
職員「あの灯りは眩しいですが、何か違うものでしょうか」と聞くと 
A
君「あれは、隕石かもしれない、危ない!!」と返事が返ってきました。
スペースシャトルやはやぶさなど知識が豊富で次々と専門用語が出てきます。

 

また、信号が青になっても進まない時に、     
職員「何か起きたのでしょうか?進みません」と言うと
A
君「カードの設定が足りない。設定しよう!!」と言い、生年月日や住所、好きな乗り物、将来の夢などを聞かれ、はずかしながらも一つ一つ答えていくと   
A
君「よし!設定完了!!
と車の発進に合わせながら話を展開していきました。

 

だんだんA君の家に近づくと、
○○が見えてきました、次は○○です。」などと家の近所のお店などの名前をだしながら進んでいき、
「僕の家に着きました!」と言ったところで車の中での宇宙旅行も終わりとなりました。
道も少々混んでいていつもよりは長い車中となりましたが、あっという間の時間に感じました。

 

送迎の車の中でのお子さんの様子は様々で、今回のA君のように興味がある事について会話をしていくこともあれば、疲れてウトウトしていくお子さんもいます。
また、職員と一対一などの際は本音を語ることや内緒話をしてくることもあります。
僅かな時間ではありますがお子さんとの密接に関われる貴重な時間です。体調や精神状態等の様子が伺えることもあります。 
その時のお子さんの様子に寄り添う大切な時間とし、職員同士、必要な情報を共有し合いたいと思います。