子供同士のやりとり(児童発達支援)

こどもプラス上田事業所には保育園や幼稚園にあるような園庭や固定遊具がありません。そのため、児童発達支援の子供さん達と公園へ出かけて遊具で遊んでいます。

 児童発達支援利用のAさん、Bさんは集団の中で穏やかに過ごすことが難しいことから当事業所を利用しています。そんな二人にとっての公園での遊びは、人数が少し増え、刺激になったりストレスになったりすることがあります。

 

 Aさんは人と関わることが好きな子供さんです。集団の中で同じ活動をすることは難しいようですが、時々幼稚園や保育園で公園に来ている団体を見て、少し後ろを着いて行ってみたり、1人でお母さんと一緒に来ている子には積極的に話しかけて行ったりする場面が見られます。

 

 先日もAさんは公園でおもちゃを持った男の子に出会いました。持っていたおもちゃに興味を持ったAさんはじっとそのおもちゃを見ているとその男の子は「これはね、こうやって使うんだ。」と、おもちゃの車の使い方を教えてくれました。するとAさんは、「わあすごいね!」と答え、目を輝かせていました。もう少しで手が出てしまうところで、職員が「Aさん、これは男の子のものだから・・」というと職員が最後まで言い切る前に「かしてください」と言うことができました。その男の子も「いいよ。」というと、嬉しそうに2つの車のおもちゃを一つずつ持って遊び出しました。しばらくそのおもちゃで遊ぶと、今度は男の子から「あっちで遊ぼう!」と、公園のトンネルの方を指さしました。Aさんも「いいよ。」と言って違う方のトンネルへ行こうとしたので、職員が「こっちみたいだよ。」というと「あ、間違えた。」と、待っていた男の子の方へ向かい、追い越すと、今度は男の子においでと手まねきをしました。着いた先でもそのおもちゃで遊んでいました。

 しばらく男の子と遊んで、帰る頃になると、「ありがとう。」とおもちゃを返しました。その男の子はたまたま幼稚園をお休みしていたようでしたが、別れ際に、「また遊ぼうねー!」と手を振ってくれていました。

 

 このようなやり取りは一見普通のように見えますが、Aさんにとってはとてもハードルが高い関わりでした。自分と友達の中でやりたいことが異なる場面に合わせることや、他者から発信される遊びの提案に対応することはまだまだむずかしいと思っていました。しかし、おもちゃを借りる際も、「いいよ」を待つこと、自分勝手に遊ばずに相手と合わせて遊ぶことができたAさんの成長を感じた場面でした。

 その日、お迎えに来た保護者の方にもAさんの様子を話すと、Aさんの成長に感動していた様子でした。個々での関わりの中で、少しずつパターン学習をし、こんな場面ではこのようにする、と言うことが少しずつ身についてきたAさんです。

 公園遊びでの他のこどもさんとの関わりも大切にして行きながら、日々の成長を見守っていきます。