「待つ」ことの大切さ(児童発達支援)

児童発達支援利用のAさんは、お友達とのやりとりが上手になってきています。公園などでその日に出会った初めてのお友達との遊具の貸し借りや順番待ちなど繰り返し行うことで少しずつ身に付いてきたように思います。

ある公園では、大好きなブランコを一番に乗ります。
歌も沢山歌えるようになったので乗りながら歌いはじめます。三番まである曲は三番まで、二番まである歌は二番までと歌詞が曖昧な所もありますが、最後まで歌えるようになりました。
繰り返し歌いながら乗るので長い間ブランコを楽しんでいますが、そんなAさんにお友達が近づいてきました。

職員「お友達も乗りたいみたい。どうしようか?」とたずねてみたところ、
「ちょっと待ってて」とAさんから答えが返ってきました。
「ちょっと待ってて」はいつまでになるかなと心配しながら様子を伺っていましたら、
A
さん「いーち、にーい、さーん‥‥」と数を数え始めました。そして、「‥10」と言ったところでブランコを止めブランコから降りたのです。
職員「Aさん、かしてあげるんだね?じゃぁ、どうぞだよ」と言うと
「どうぞ」と言って次の遊び場へ移行することができました。

つい最近まで、「かして」「いいよ」の練習をしていたと思ったら代わり方まで身に付いてきていることに驚き、とても嬉しく思いました。

発達障害の特性をもつお子さんの中には相手の気持ちを察することが苦手で、結果的に無視した行動をとってしまうことがあります。
しかし、この日のAさんは、職員の言葉がけにすぐに反応し、気持ちを切り替え方法を生み出し、行動に移すこともできました。
年齢的にまだ大人が間に入って見守りが必要な時期ではありますが、今回のAさんのやりとりをみて、先走らずに「待つ」ことの大切さを感じました。
A
さんが周りの状況を察し、どんな方法で関わろうとするのか様子を見守り、上手に関われた時にはたくさん誉めてあげたいと思います。そして、お友達との関わる事が楽しいものとなるように支援します。