言葉の覚え始め(児童発達支援)

児童発達支援利用のAさんはこどもプラスを利用し始めてから9月で一年が経ちました。登所してすぐの頃は言葉の発語も少なく、思いが伝わらずすぐに癇癪を起していました。今では職員の名前を呼び、自分がしたい事を伝え、「ありがとう」「ごめんなさい」「かしてください」など、場面によって言葉を使い分けています。

 

 言葉の覚え始めで、小さいお子さん特有の言い間違いもかわいらしいです。こどもプラス→こもろプラス、かたつむりのうたを歌うと、「つのだせ、やりだせ♪」→「つのまっせ、やりまっせ♪」など、職員を和ませてくれています。

 

Aさんは何かを貸してほしいという場面で、「かして」「使いたいの」「はいはい、じゃあちょっとだけね。」とか、「これはAさんのだよ。」「じゃあ半分こね。」とか、一連の会話のキャッチボールをひとりで言ってしまうことがあります。

これは、こんな場面では「こう言うもの」と、まるごと記憶しているからなのでしょう。言葉の意味をしっかりと理解している反面、こんな場面では、こんな言葉を使ったらこうなる、というパターンで身についてしまっていることもあるかもしれません。

 

日頃周りの大人が会話をする様子を見ながら、場面ごとに記憶をして、パターンで覚えていく子供さんもいます。

例えば、ハサミを持ちながら歩いてしまったとき、ハサミを持って歩くことがいけないと伝えたとします。再びハサミを使う時に今度はほかの職員がついて、ハサミを持ち歩く場面で、ハサミを持って歩くことがいけないと伝えなかったとします。すると、1度目に言われた事は、してもいいことだったのか、いけないことだったのか分からなくなってしまいます。これは発達障害の子供さんでなくても小さい子供さんにあることだと思います。

そのため、周りの職員が危ない場面や、してほしくないときに行う声掛けをどの職員がかかわっても、同様に出来るように支援を統一するようにしています。

 

発達障害の子供さんの中には発語が遅い子供さんもいます。Aさんは今、言葉を覚え始め、単語から少しずつ文を作り、会話が成り立つようになってきました。覚え始めの段階で、好ましくない行動に対しての伝え方や、自分の気持ちを言葉に表していくために職員が気持ちをくみ取って、今のはこうだったよね、など気持ちを代弁しながら、支援していきます。