
夏と言えば「水遊び」があります。事業所の水遊びはベビーバス程度の入れ物に水
を入れ、その中に足を入れたり、少し大胆なこどもさんは中に座ったり。そんなささ
やかな水遊びですがこどもたちは喜んで遊んでいます。でも、入れ物が小さかったり
用具の数が少なかったりするので、仲良く遊ぶのには守らなければならないことがあ
ります。
小学1年生のAくんと小学2年生のBさんが仲良く水遊びをしているところに2年生
のCくんが一緒に水遊びをしたいとやってきました。でも、Cくんはその日の午前中
に一人で水遊びを楽しんでいたので、職員が「AくんとBさんは水遊びを始めたばか
りだからCくんは少し待っていてね。」と声をかけました。するとCくんは眉間にし
わを寄せて不機嫌な顔になりました。でも、気を取り直してバケツに水をためて会社
の車を洗車し始めました。ところがAくんがバケツを使いたくなったのです。職員が
「Cくんが使い始めたばかりだからCくんが使い終わるまで待っていようね。」とA
くんに言ったのですが、AくんはCくんに「Cくん。バケツ貸してよ−」と声をかけ
ました。Cくんはまた不機嫌そうな顔になりましたが、ため息を一つついた後「少し
待ってて」と言って自分が少し使ってからAくんにバケツを貸してくれたのです。A
くんは「Cくん。ありがとう!」と満面の笑み。職員は「Cくん。1年生のAくんに
貸してくれてありがとうね。今度はCくんが水遊びする番だから中に入ってね。」と
声をかけると、Bさんが「Cくん」と声をかけて自分が使っていたホースをCくんに
差し出しました。Bさんは自分からCくんに用具を貸すことができたのです。職員は
「Cくんよかったね。Bさんが、貸してくれるって。Bさんありがとうね。」と言い
ました。
ベビーバスの中に座って水遊びをするAくん。ホースで水を流して遊ぶCくん。椅
子に座って足だけ水の中に入れながら二人を見ているBさん。その状態で長い時間三
人で仲良く水遊びを楽しみました。
以前のCくんは自分がやりたいことを他のお友達がやっていると「Cくんがやりた
かったんだよ。」と言ったり、一緒に遊んでも用具を貸してくれなかったり、わざと
水をかけたりすることがあったのですが、我慢をして仲良く遊べるようになったこと
に成長を感じました。
これからも異年齢集団で過ごす中で、いろいろな場面で我慢できた行動を褒めて、
どのようにお友達と接していくと仲良く遊べるのかを学んでいけるように支援をして
いきます。
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