
こどもプラス上田事業所では、児童発達支援と、放課後等デイサービスを行っています。
開所当時は、あまりこの事業の組み合わせはほかではやっていないと申請をとる際に市役所の方に言われたのを覚えています。
お預かり出来るのは児童発達支援事業では2歳から6歳の子供さん、放課後デイサービスでは小学校1年生から高校3年生を対象としています。
卒園・卒業の時期を迎え、こどもプラスでは児童発達支援の子供さんが小学校へあがるのをきっかけに卒所を迎えます。
児童発達支援事業のみの事業所ですと、小学校へ入学のタイミングで全員が卒所となるのでしょうけれど、私達は放課後等デイサービスも行っているため、持ちあがりで移行支援を行い、そのままこどもプラスを利用することができます。(もちろん、その子供さんにとって支援が必要かどうかの検討があった上での利用となります。)
今回卒所となる子供さんは通学する小学校の学区が遠いのでこどもプラスの利用ができないことになりました。
卒所するAさん、引き続き利用するBさんは、同じ学年と言うこともあり、二人が同じ日の利用になると仲良く遊んではけんかして、仲直りして、・・を繰り返していて、お互いをライバルのように張り合ったり、姉妹のように譲り合ったりと、見ている方からするととても不思議な関係です。
二人にとって、お互いの存在は、少しずつ変化してここまできました。特に、先にこどもプラスへ入ったAさんにとってBさんは、初めてできた同学年の友達です。
発達障害の子供さんはその日の天気や回りの環境に気分が左右されやすいので、このAさん、Bさん二人ともその日によって朝の会までの様子がスムーズだったりそうでなかったりもあります。
小学校へ入学するに向け、最近では朝の会の司会を二人の役割として、週替わりの当番制にしています。初めの週はしっかり者のBさんでした。そしてBさんがお休みをした日にかわりにAさんに司会をしてもらいました。以前のAさんは「朝の会はしたくない!」「今日はやらない。」と自分の好きなことだけをやりたがりなかなか次の活動へ移ることができませんでした。しかしBさんの司会を進めている様子を見ていたAさんはその日、照れて小さい声ではありましたが「これから朝の会を始めます・・」と司会を進行してくれました。
こどもプラスに入所して1年に満たないわずかな期間でしたがAさんはとっても変わったと、職員みんなで話しています。あとわずかとなりましたがAさんが小学校でも変わらず明るい笑顔で過ごせるように私たちもできる限りの支援をしていきたいと思います。


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