人とのかかわりで我慢することを覚える(放課後等デイサービス

最近のAくんの自由活動は、運動用のマットや小さな鉄棒、跳び箱を使って基地を作ることから始まります。

 この基地は以前Bくんが作っていた形のものです。B君が違う形の基地を作り始めた頃、Aくんが職員に小さな声で「Bくんと同じ基地作って。」と言ってきました。何回かは、職員が作る側でAくんは見ていました。職員が跳び箱等の位置を間違えると「跳び箱はこっちに向けて置くんだよ。」と声をかけてきました。Bくんの作った基地をしっかり覚えていたようです。

 

 ある日「Aくん自分ひとりで基地作れるよ。」と言って完璧な基地を作りました。出来あがると全職員に「Aくんが一人で作ったよ。」と大変自慢げに話してくれました。その日からは自分で基地を作れるようになりました。

 

 そんなある日のことです。「○○先生見て。Aくん、一人で基地作ったよ。」というので見に行くと一か所だけいつもと違っていました。いつもは基地の中にカラーボールを敷いてそこに寝転がっているのですが、その日はカラーボールはありませんでした。実は、先に事業所についていたC君が使っていたのです。以前のAくんだとCくんに対して「それ(カラーボール)Aくんが使おうと思っていたんだよ。」と言う子供さんでしたが、その日はC君が使い終わるのを待ってからカラーボールを使ったのです。待つことができたのです。「Aくん、Cくんがカラーボールを使っていたから我慢してたんだね。偉かったね。Cくんも遊べてよかったよ。ありがとう。」と伝えました。

 自分のやりたいことだけを主張するのではなく、相手のことも考えられるようになっていました。成長を感じた瞬間でした。

 

 どちらかと言えば自分のしたいことを優先しがちですが、集団で過ごす中でいろいろなタイプの子供さんと接したり経験したりすることで、相手を思いやる心や我慢する心が育ってきています。