運動遊びでやる気を育てる

A君は当初、身体を動かすことや友達とともに活動をすることをあまり好まない子供さんでした。時には、好ましくない言葉を言ったり、他人や物に当たったりすることもありました。でも、宿題の漢字は難しい漢字でも覚えて丁寧に書くことができますし、算数の計算問題もスラスラ解いていくことができます。発達にアンバランスのある子供さんです。

 

 そこで、A君の得意な分野をほめたり、運動遊びの時にもできそうなことを一緒にやりながらほめたりしてきました。すると、学校で少々トラブルがあった日でも 事業所では安定して過ごせるようになり、運動遊びにも楽しんで積極的に参加できるようになってきました。一緒に運動をしているお友達に向かって、応援団のように身ぶりまでつけて「○○くんがんばれー!」と応援してくれるようになりました。

 自由活動の時間にも、職員や友達を誘って風船バレー等の運動をするようにもなり、身体を動かすことが苦手でなくなってきました。

 

 以前にもお伝えしましたが、私達の「運動遊び」は、運動の技術習得が目標ではなく、身体を動かすことが楽しくなる、好きになることが一番の目標です。無理なく安全第一。その日のこども達の様子を見ながら進めていきます。

 

Aくんは「運動遊び」を通して、「できた」→「みんながほめてくれる」→「うれしい。楽しい。」→「次もまた頑張ろう」と、自ら進んで取り組めるようになりました。

 

 一つでもできるようになると子供達は変わってきます。「運動遊び」を通してこども達のやる気や心を大切に育てていきたいと思っています。