一人になれる場所づくり

発達障害の子供さんは、刺激の多い所では、注意の集中が途切れ、興奮した時には自分の感情を抑えきれず、衝動的な言動や行動でお友達を傷つけてしまったりパニックを起こしてしまったりすることがあります。

 そんな状況の時は、刺激の少ない場所で、気持ちを落ち着かせることのできる環境も必要であると思い、職員一同で、小さな一人になれる空間を用意しました。

 

 そんなある日、自由時間に子供たちと職員全員で かくれんぼ をしました。上手に隠れてなかなか見つからなかったり、簡単に見つからないようにお互いに隠れ場所を相談したり、隠してあげたりと工夫していました。鬼は子供達全員で職員を見つけるなど子供達のアイディアでいろんなパターンを楽しみました。

 するとだんだん楽しさと同様に気持ちが高ぶり、興奮するA君が好ましくない言葉を言い出しました。みるみる部屋の空気が変わり、職員が「一人になる部屋へ行く?」と誘導しましたが、聞こえないふりをしてその行動や言動は止まりません。

 かくれんぼはそこで終わりとなり、ほかの子供達と職員はほかの遊びに移行していきました。その様子に気付いたのか、邪魔をするような態度を取り始めましたが、そのうちに自分から「部屋に行く。」と言って場所を変える行動を取りました。

 Aくんはその部屋へ一人で入りました。Aくんの気持ちが落ち着いて行く様子が、一枚の戸を挟んでそばにいた職員にも分かりました。

 

 このように、刺激の少ない場所で自分の気持ちを落ち着かせようと行動がとれることはとても大事なことです。また、このような場所があるということは、興奮してしまった時に、どう過ごしたらという選択肢も増え、こどもプラスでみんなが気持ちよく集団生活を送るために大切な環境であると思います。