二次的な障害に陥りがちな子供さん達のための療育的な関わり

こどもプラス上田に通ってくる男の子たちは、ちょっとスリルのある雰囲気の遊びがお気に入りです。

いつもは「りんごぶらさがり」といって鉄棒に逆上がりの手でぶらさがるのですが、慣れが出てきたり、りんごには興味が湧かない様子が見られたりしたので「今日は爆弾が通るよ。触ると爆発しちゃうよ」と誘っていきました。

 

小さい爆弾から徐々に大きい爆弾になっていきます。大きいお兄さんたちはさっさと挑戦していくのですが、B君はなかなか活動に入ってこず、遠巻きに見ています。

そこで職員も一緒になって何度も楽しそうにやって見せました。時々失敗もして見せていると、「俺やってみる」と輪の中に入ってきました。

小さい爆弾、中くらいの爆弾とやっていくうちに「大きいのでやる」と誰も成功しなかった大きい爆弾に自ら挑戦しました。

そして「もう一回」「もう一回」とうまくいかないと何度も再挑戦していました。

自分流に少しぶら下がり方法をアレンジしたので懸垂力というよりは腹筋力を鍛えることになりましたが、「どうせ無理だから」ではなく「挑戦してみたい」という気持ちが出てきたことが、私たち職員には何よりうれしかったことです。

 

この日、Bくんは関わりを苦手としいつも距離をとっていたお友達の「電車ごっこ」にはじめて自分から入ってきてくれました。

 

発達障害を持っている子供たちも、自己肯定感、活動の見通し、失敗しても大丈夫という安心感が育てば、少々時間はかかっても挑戦していく気力が育まれていくのだとあらためて確認しました。

発達障害をかかえるお子さんの中には、会話の能力が優れているお子さんも多く、「自分で言っているのにやらない」「わかっているのにやらない」と他者から誤解されることがよくあります。物事に対する言語性と動作性の能力の差が同年代のお子さんよりも非常に大きいことがあるためだと思われます。

言われたことや自分で言っている事がすぐにできなくても、時間をかけて根気よく関われば確実に成長します。

周囲の無理解から二次的な障害に陥りがちなこのお子さんたちだからこそ、早い段階からの療育的な関わりの中で、個々の能力を花開かせて欲しいと願っています。

このお子さん達の理解者を増やすことも私たちの役割の一つと考え、日々奮闘しています。